取材陣(以下、取)／早速ですが、医療機関での脱毛について教えて下さい。

原口先生(以下、原)／はい、まず大事な事ですが、平成13年11月8日に厚生労働省より各都道府県衛生主管部長宛に通達がなされている様に、脱毛は身体に影響を及ぼす行為の為、医療機関以外での脱毛行為は認められていません。
脱毛行為は医師法違反に当たり、又ヤケド等を起こせば傷害罪と見なされて経営者や職員が逮捕されています。

脱毛法の種類ですが、医療機関で使用されるのは光・レーザーとニードルです。当院ではそれぞれの利点を考えて両方導入しています。

レーザーは色々なタイプの機器がありますが、当院では、脱毛実績のある「アレキサンドライトレーザー」と痛みが少なく最近の主流の一つでもある「Nd:YAGレーザー」の波長の異なる２種類のレーザーを切り替えて使用出来る機器を導入しています。レーザー強度も可変調節出来るので、様々な毛質・肌質に合う治療が出来ます。

ニードル脱毛は、１本１本の治療なので確実ですが、その分時間が掛かりレーザーより痛みが強い為、広い範囲の脱毛にニードルでの脱毛を選ぶ方は殆どいらっしゃいません。勿論レーザー脱毛もニードル程では無いにしても輪ゴムで弾かれた程度の痛みはあります。

又、レーザーは黒い硬毛には有効ですが、色素の少ない産毛では効果が少なくなります。より高い効果の産毛脱毛を希望される場合はニードルになりますが、産毛は皮脂の分泌にとっても大切なものですから、目立たなくする程度にと言う考えが大事です。

硬毛は4～5回のレーザー照射で70～80％位の毛が処理可能ですが、10回以上行っても毛を完全に無くす事は難しいのが実情です。ですから70～80％位の毛が無くなった時点で、より高い脱毛効果を希望される方にはニードル脱毛に切り替える方が時間的にも経済的にもメリットが大きいのでお薦めしています。

取／では、脱毛の流れを教えて下さい。

原／はい。当院での脱毛の流れは、
診察…初診時には脱毛範囲の皮膚の状態と毛質の判定をします(その為、毛を伸ばしたままで来院して下さい)。脱毛部位に皮フ疾患や色素沈着があれば、その治療を先行します。日焼けしている時は出来るだけ褪めてから行う様にしています。※テスト脱毛で、効果的出力や効果を判定した上で治療を開始する事も可能です。

治療…
(1) (レーザー脱毛の場合は剃毛して)脱毛範囲をマーキング、及び確認。
(2) 冷却しながらレーザー照射(又はニードル治療)。治療後10分程冷却。
(3) 消炎クリームを塗布。

治療間隔…
1回目から1ヶ月以上の間隔を空けて2回目の治療を行い、以後は毛の成長に個人差や部位差がありますので、経過を見ながら1、2ヶ月間隔で行います。

取／なるほど。脱毛するにあたって気をつける事はありますか？

原／最初にも言いましたが、万が一何かあった時の対応･迅速な治療と言う面から考えても、是非医療機関での脱毛をお勧めしたいと思います。

取／今回も勉強になりました。ありがとうございました。

（原口クリニックの場合）
※部位によって異なりますのでお尋ね下さい。

●レーザー脱毛

※目安として・・・（身体各部10×10cmの範囲以下）
（初回）21,000円
（2回目以降）12,600円

●針脱毛
※目安として・・・（両側わきの下or10×10cmの範囲）
（1回目／脱毛針1本を含む）105,000円
（2回目）52,500円
（3回目）31,500円

※初診料は1,050円です。