取材陣(以下、取)／「ホーススマイル」の解消法についてお教え下さい。

原口先生(以下、原)／
■ホーススマイル」が気になるといった場合
まず保存的な方法として、上唇の筋肉を弱らせて上唇のめくれを小さくするボトックス注射や、上唇が薄い人だと上唇にヒアルロン酸を注入して厚みを持たせる事で軽減出来ます。

それらより重度の場合には、外科的な治療法として上唇と歯茎の上部を縫い合わせて歯茎が見える部分を減らす方法もあります。これは日帰りの部分麻酔手術です。(※口腔前庭縫着)

当日より通常通りの食事が可能ですが、塩気の多いものはしみると思いますので、控えた方が良いでしょう。消毒の為のうがい薬も処方します。　
それらより重度の場合には、外科的な治療法として上唇と歯茎の上部を縫い合わせて歯茎が見える部分を減らす方法もあります。
これは日帰りの部分麻酔手術です。(※口腔前庭縫着)

■口を閉じていても歯茎が前に出ているのが分かる場合

この場合は、歯茎の部分にあたる上顎の骨を切って、奥にずらしてワイヤーやスクリュー等で固定するといった外科的処置が必要です。
又、下顎が前突・噛み合わせの問題等で、下顎の骨も同様に処置する場合もあります。

これは全身麻酔の手術で骨が安定する迄入院が必要なもので、しばらくは流動食になります。
入院施設の無い当院での処置は行っていませんが、信頼の出来る病院を紹介させて貰っています。

又、これらの手術は口内の処置なので、術後の傷も目立ちにくく粘膜は修復力が高いので傷跡もキレイになります。
逆に笑っても白い歯が見えにくいという悩みの方もいらっしゃいますが、この時は上口唇を短縮する事で改善します。(※上口唇短縮術)

治療法の向き不向きや改善度合い、治療期間や費用等を踏まえた上で、自分にはどの治療が良いのか、どの程度の改善を求めるのか、医師としっかり話し合って決めて頂きたいと思います。

取／なるほど、注射で済むものから大掛かりな手術迄本当に様々ですね。次に、歯茎の色に関しても治療は可能なのですか？

原／ はい、歯茎や唇に出来るホクロの様なシミ、煙草のヤニ等による全体的な黒ずみで治療に来られる方はいらっしゃいます。
　
小さなものは切除が確実ですが、まずは皮フのシミの場合と同様にレーザー治療です。
（*にーにゃWEBバックナンバー「シミ」の話をチェック！）

　状態等によってあまり効果が見られない場合もあるので、一度小範囲にテスト照射をして様子を見て、効果を見ながら１～２ヶ月に1回の照射で治療していきます。
　
黒ずみに関しては煙草を吸い続ければまた徐々に元に戻ってしまいますので、禁煙をしてからが良いかもしれませんね。

取／歯茎の黒ずみも改善されるなんて驚きです！値上がりを機に禁煙した方には朗報ですね(笑)。
　
次回は受け口やアゴの長さの修正についてお教え下さい。

■料金 （原口クリニックの場合）

●口腔前庭縫着…………189,000円
●上口唇短縮術…………210,000円
※初診料は1,050円です。※全て保険外治療