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 原口クリニック院長の『美容外科・形成外科のホント』 

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先天性異常の 形成外科治療  ※保険治療

『美容外科・形成外科のホント』「整形外科と形成外科の違い」について紹介した際、形成外科の診療症例の中に挙げた「先天性異常」。

余り身近に感じない”特別なもの”
として捉えがちですが、「我が子」が直面する可能性も当然あります。

もしそうなった時にどうしたら良いのか、詳しく認識したいものです。

取材陣(以下、取)/まず先天性異常には、どの様なものがありますか?

原口先生(以下、原)/一概に先天性異常といっても、形成外科の範囲だけでも頭からつま先迄本当に数多くの部位で、「形状」や「色」、「機能」での様々な異常があります。

そして、それぞれが数万人~数百人に一人という割合で起きるとされているので、それらを全部合わせると確率はかなり高くなるんですよ。

また先天異常は一人に単発の事もありますし、同時に複数見られる事(症候群)もあります。

例:形状/口唇裂(コウシンレツ)、小耳症(ショウジショウ)、合指症(ゴウシショウ)(指がくっついている)
多指症(タシショウ)(5本以上の指が形成される疾患。反対に指の数が少ないのを欠指症という。)等
色/痣(アザ)(先天性の場合…色素細胞の異常による皮フの変色、黒アザ【色素性母斑】、茶アザ【扁平母斑】、青アザ【異所性蒙古斑】等や赤アザ【血管腫】)
機能/眼瞼下垂(上瞼の機能の障害による、瞼が開きづらくなる疾病)
(WEB*にーにゃバックナンバー「目→眼瞼下垂」をチェック!

/「どの様な症状の時にどうすれば良いのか、どういう治療なのか」等全く分からずに不安になりそうです。

/基本的に、産前産後の検診の際に産婦人科医や小児科医がその症状を見つけ、「○○という先天性異常の可能性があります。形成外科を受診してみて下さい」と紹介されます。

そして、形成外科で詳しい説明を聞き治療内容や治療時期を確認しますが、生命に関わるものでなければ赤ちゃんの体力や麻酔の関係から安全性や機能の発達を見ながら早くて生後3ヶ月以降の治療になります。

部位や状況、成長等に合わせて治療方法・時期も本当に様々です。専門医としっかり相談して計画を立てる事で安心出来ると思います。

また、痣は「この子の印だから」とか、副耳(※1)は「『福の耳』だから」という事で、そのまま治療しないという親御さんもいらっしゃいます。
※1 副耳(フクジ)(耳の前や頬にイボ状に突起したもので軟骨を含む事が多い)

【治療の例】
口唇裂/唇に被裂を生じている状態(俗称で「三つ口、兎唇」ともいう)手術は体力がつく生後3ヶ月頃。
 
手術はデザインした通りに切開縫合して、口唇を正常な状態に戻します。
小耳症/出生時に耳の形成が不完全で主に通常よりも耳が小さい状態。聴力障害を伴う事もあります。
 
手術は耳の大きさが安定する5歳頃。自分の肋軟骨等を使って耳の形を形成し、側頭部の皮下に埋入します。
漏斗胸(ロウトムネ)/胸骨が内側に凹んでいる為に心臓や呼吸器に負担がかかっている状態。
 
手術は助骨の位置が定まる3~6歳頃。変形した肋軟骨を切断矯正し、改めて縫合する方法、あるいは凹んだ胸骨の下に金属バーを通して持ち上げる方法が一般的です。
 
軽度の場合は、陥凹部に自家組織(脂肪等)を移植したり、シリコンを挿入したり、また胸筋を鍛えると目立たなくなる事もあります。

/なるほど。その他に親として気をつけるべき事等はありますか?

/はい、そういった先天異常を持った子が生まれない様に努力する事です。当然健康なご両親から生まれる事もあるのですが、誘因と考えられている事を排除する事は大事だと思います。
まずは、『たばこ』。これは妊娠中でなくとも影響があるとされています。ですので、女性には出来るだけ控えて頂きたいです。
次にお酒や薬等も同様です。その他に母体の周りの環境、ストレスや放射線・電磁波等も影響します。

実は、つわり等で妊娠に気づくと言われる妊娠4週目~7週目頃にはもう器官形成が始まっています。この頃に妊娠に気づかず、飲酒や喫煙、風邪薬等を飲む、あるいは病気にかかると悪影響を及ぼします。

勿論これらの事全て気をつけても先天性異常の可能性が全く無くなる訳ではありませんが、その確率を出来る限り下げる為に、妊娠の可能性がある時には極力気をつけて頂きたいですね。またご心配な時には産婦人科の先生等にご相談されると良いでしょう。

/そうですね。余談ですが先生はもともと小児科医を志望されていたと聞きました。

/はい、小児科医になりたくて医大に入ったのですが、大学4年の時に形成外科(特に口唇裂)の権威である鬼塚教授と出会い、教授の劇的な手術を目の当たりにして驚き感動し、教授の下で勉強していくうち形成外科に惹かれていきました。
そんな中、教授に「形成外科医も生まれたての赤ちゃんから診療するんだから小児科と同じだ。形成外科医になれ!」と誘われた事が決定的でしたね。

/そうだったのですね。それならなおさら、子供に先天性異常があった場合、先生に診てもらうと安心出来ます。

/しかし、形成外科は色んな部位を扱う分野だからと、麻酔科等他の診療科を沢山研修し、勉強した後でようやく本格的に形成の勉強をさせて貰える様になって…と大変でした(苦笑)。 ですが、教授のおっしゃった通り、形成外科では赤ちゃんや子供さんの治療をする事も多く、彼らの様々な悩みや症状を解決する手助けが出来ているのは嬉しいですし、子供達だけでなく更に多くの患者さん達の役に立てているので、形成外科医になって本当に良かったと思っています。
多くの患者さん達の悩みを解決していける様に、これからもっと技術や医療を向上させていく努力をしていかなくてはいけないと思っています。

ただ現在は開業していますので乳幼児期の治療が出来る環境ではありません。
しかし診察して一般的な経過の説明や専門医のご紹介は出来ますのでご相談頂ければと思います。

/私達も何かあったら先生がいらっしゃるので安心しています。 今回も有難うございました。
次回は、先月福岡で発生した「美容外科クリニックでの死亡事故」について先生にお聞きします!



 
原口クリニックフリーダイヤル 0120-016-460 (予約制
福岡市博多区博多駅東1-12-5 博多大島ビル3F
診療日 / 月曜~日曜10:00~18:00  水曜…特診日
原口クリニックのHPも見てね! URL : http://www.haraguchi-c.jp

診療科目
◇美容外科
●目/二重・眼の下のタルミ・膨らみ、まぶたのタルミ、上眼瞼のくぼみ●鼻/隆鼻術、鼻翼縮小、鼻先形成術●口/口唇、歯茎●耳/ピアス●肌/ニキビ、ニキビ痕、肌の黒ずみの除去、ペンだこ、座りだこ、イレズミ除去●顔・輪郭/フェイスリフト、前額部シワ取り、コメカミ、エラ、頬骨●若返り/フォトスキンセラピー、シミ、シワ、ケミカルピーリング、コラーゲン、ヒアルロン酸、ボトックス●毛/植毛、まつ毛・脱毛(レーザー・針)●身体/豊胸、乳房下垂、乳頭縮小、脂肪吸引、身体のタルミとり、でべそ、多汗症●女性/小陰唇縮小、膣縮小●男性/包茎、シリコンボール●その他/ニンニク点滴、プラセンタ点滴、ビタミン点滴、AGA(男性型脱毛症)、ED(勃起不全)
◇形成外科(保険診療)
外傷・手術等のキズ跡、先天異常の形成外科治療(口唇裂・眼瞼下垂・耳垂裂・臍ヘルニア等)、身体各部の腫瘍(粉瘤やイボ・アザやホクロ等の母斑・血管腫・悪性黒色腫等の皮膚ガン)、陥没乳頭、ワキガ、巻き爪、外反母趾等
 

原口院長 原口院長 原口院長より
日本形成外科学会認定専門医
日本美容外科学会認定専門医
社団法人日本美容医療協会認定適正認定医
昭和大学形成外科兼任講師
どこに行くにしてもきちんと説明を受け、質問をし、疑問点のないようにした上で、その場で即決せず、一度冷静に考えてから決めるようにして下さい。
自分自身の体のことです。後々後悔しないためにも、しっかりじっくり考え、医師と相談し、決定していただきたいと思います。

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日本美容医療協会(JAAM)会員証日本美容医療協会(JAAM)のHP見た事ありますか?
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気になる事、知りたい事がある方は是非のぞいてみてください。 http://www.jaam.or.jp