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 原口クリニック院長の『美容外科・形成外科のホント』 

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福岡市美容外科死亡事故から学ぶ事?

『美容外科・形成外科のホント』10月に報道された福岡市の美容外科で起きた死亡事故。
(社)日本美容医療協会の理事である原口先生は、よく新聞社やテレビ局から解説や意見等の取材依頼を受けてらっしゃいますが、この件でも西日本新聞で解説されているのを拝見しました。
そこで今回、ニュースや新聞で伝えられなかった詳しい内容と事故についてお聞きしました。

取材陣(以下、取)/脂肪吸引・注入による豊胸手術を受けた30代女性が手術中のミスが原因で亡くなったという事でしたが、何が原因だったのでしょうか?

原口先生(以下、原)/はい、直接的な原因は「麻酔中毒」だと言われています。報道によれば、通常の10倍程の麻酔を投与しており、過剰投与が原因ではないかと思います。

 又、麻酔中毒による痙攣が起きた時に手術を中断せずに続行、そして更に容態が悪化した際、点滴等の処置をとったものの翌朝迄救急病院に搬送しなかったという対応の遅れも最悪の結果を招いた原因の一つではないかと思います。

 そして、私としては脂肪吸引・注入による豊胸が本当にベストの選択だったのかというのも気になりますね。

/えっ!!通常の10倍の麻酔を投与していたのですか?

/はい。通常、まず麻酔の量ですが、麻酔は手術範囲や内容等を考慮して種類を選び投与方法を決めます。特に広範囲の手術の場合は、薄めて注射する事で投与量を調節したり、それでも少しオーバーしそうな場合は体内に吸収される時間を考えて時間差で投与したりといった対応をします。

 今回この様な対応をしたのかどうか、何故10倍もの量が必要だったのかという点が疑問に残ります。

 次に容態の変化後の対応ですが、痙攣が起きた際すぐに手術を中断し、それを止める為の治療をするべきだったと思います。又、麻酔中毒の場合、痙攣の前に動悸や息苦しいといった症状が現れますがそういう訴えが患者側から出ていなかったのかというのも気になります。

/なるほど、脂肪吸引・注入による豊胸手術についてですが、先生は以前からこの方法で行う豊胸はあまり賛成ではないですよね?
(にーにゃバックナンバー胸~豊胸をチェック!))

/はい、脂肪注入法そのものは有効な治療法の一つである事は間違いありません。しかし脂肪注入による豊胸の場合、必要量より倍以上の脂肪が必要です。ですが豊胸を希望する方の殆どが痩せている方が多く、豊胸で多量の脂肪吸引が必要な場合はかなり広い範囲から脂肪を取る必要があります。ですので、それが多量の麻酔剤を投与する原因の一つになったのではないかとも思います。

 更に、脂肪注入による豊胸は、豊胸した脂肪が徐々に吸収され減って行きます。場合によっては全て吸収されて元の状態に戻ったり、デコボコになったり、シコリが出来たり、シコリをガンと間違われて手術になったり…というケースもあります。  最近では注入脂肪に幹細胞を混ぜて生着効果を高める方法も行われていますが幹細胞分離抽出の為の器具・施設が必要であり、何処でも出来る訳ではありませんし、治療費も高額になります。

 今回の患者さんは、豊胸を希望して相談に行き脂肪注入の方法を勧められたと聞きましたが、そういったデメリットも理解した上で脂肪注入の豊胸を選択したのかどうかが気になりますね。

/なるほど。私達患者側がこの様な事故に遭わない為にも、先生がいつもおっしゃっている「その病院・治療法が合っているか見極める事。即決せずに必ず一度帰ってからじっくり考える事。」が大事ですね!

/なるほど。私達患者側がこの様な事故に遭わない為にも、先生がいつもおっしゃっている「その病院・治療法が合っているか見極める事。即決せずに必ず一度帰ってからじっくり考える事。」が大事ですね!

/美容外科に行かれる際は、是非にーにゃバックナンバー『美容外科医院の正しい選び方』を参考にして欲しいですね。今回も大変勉強になりました、ありがとうございました。

次回は、先月福岡で発生した「美容外科クリニックでの死亡事故」について先生にお聞きします!



 
原口クリニックフリーダイヤル 0120-016-460 (予約制
福岡市博多区博多駅東1-12-5 博多大島ビル3F
診療日 / 月曜~日曜10:00~18:00  水曜…特診日
原口クリニックのHPも見てね! URL : http://www.haraguchi-c.jp

診療科目
◇美容外科
●目/二重・眼の下のタルミ・膨らみ、まぶたのタルミ、上眼瞼のくぼみ●鼻/隆鼻術、鼻翼縮小、鼻先形成術●口/口唇、歯茎●耳/ピアス●肌/ニキビ、ニキビ痕、肌の黒ずみの除去、ペンだこ、座りだこ、イレズミ除去●顔・輪郭/フェイスリフト、前額部シワ取り、コメカミ、エラ、頬骨●若返り/フォトスキンセラピー、シミ、シワ、ケミカルピーリング、コラーゲン、ヒアルロン酸、ボトックス●毛/植毛、まつ毛・脱毛(レーザー・針)●身体/豊胸、乳房下垂、乳頭縮小、脂肪吸引、身体のタルミとり、でべそ、多汗症●女性/小陰唇縮小、膣縮小●男性/包茎、シリコンボール●その他/ニンニク点滴、プラセンタ点滴、ビタミン点滴、AGA(男性型脱毛症)、ED(勃起不全)
◇形成外科(保険診療)
外傷・手術等のキズ跡、先天異常の形成外科治療(口唇裂・眼瞼下垂・耳垂裂・臍ヘルニア等)、身体各部の腫瘍(粉瘤やイボ・アザやホクロ等の母斑・血管腫・悪性黒色腫等の皮膚ガン)、陥没乳頭、ワキガ、巻き爪、外反母趾等
 

原口院長 原口院長 原口院長より
日本形成外科学会認定専門医
日本美容外科学会認定専門医
社団法人日本美容医療協会認定適正認定医
昭和大学形成外科兼任講師
どこに行くにしてもきちんと説明を受け、質問をし、疑問点のないようにした上で、その場で即決せず、一度冷静に考えてから決めるようにして下さい。
自分自身の体のことです。後々後悔しないためにも、しっかりじっくり考え、医師と相談し、決定していただきたいと思います。

美容に関する確かな最新情報がぎっしり!!

日本美容医療協会(JAAM)会員証日本美容医療協会(JAAM)のHP見た事ありますか?
良い医師の選び方や、現在使用されている「注入材料」の各国承認状況・調査内容を見る事もでき、公開オンライン相談(原口先生も協会員として回答してます)等もあります。
気になる事、知りたい事がある方は是非のぞいてみてください。 http://www.jaam.or.jp