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 原口クリニック院長の『美容外科・形成外科のホント』 

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「血小板での若返り」

『美容外科・形成外科のホント』今回は読者さんから頂いた質問にお答え頂きました。

 目元のシワが気になっています。最近見かける自分の血小板を使ってシワを取るというのが気になっています。一度入れたら一生持つのでしょうか?自分の組織だからやはり安全なのでしょうか?
イラストそれから夕方になると目の上がくぼんでガイコツみたいなんですが、何か良い方法はありますか?

(ともりよ)

イラスト取材陣(以下、取)/まず「自分の血小板による若返り」とはどのようなものですか?
原口先生(以下、原)/正しくは「ACR」と言います。「Autologus Cell Rejuvenation」の略で、『自己多血小板血漿注入療法』と訳します。
 
方法としては、まず患者さんの血液を採取し(1回に16cc程)それを専用の遠心分離機にかけて、治療に必要な血小板のみを取り出します。それを治療箇所に注射で注入します。

/最近見かけるようになったという事は、まだ新しい治療法なのですか?
/はい。日本では今年の7月の美容外科学会で経過報告されたばかりで、この治療が試されるようになってまだ日が浅いです。これから、多施設から治療のデータが集まってきて、効果の度合いや持続性、安全性、メリット・デメリット等が確立されていくかと思います。

/それでは、どのくらい効果があるのかという事や安全性についてはまだ未確定なのでしょうか?
/学会で報告した先生によると2週間から3ヶ月位から効果が現れ、大体6ヶ月~1年は持つと聞いています。また、自分の血液から採取した物を使用するという面では、当然合併症や後遺症の可能性は低いでしょう。しかし確実かというと、まだはっきり言うのは難しいと思います。注入キットがヨーロッパ規格で、アメリカ規格の物の話を聞かないというのも気になります。それから日本ではまだ使用機器の厚労省薬事法承認も受けておらず、今のところ広告する事も認められておらず、違反広告として扱われる治療法にあたります。

/なるほど。ACRは1箇所20万円という広告も見かけました。安全性の確立や金額から言っても、ヒアルロン酸やコラーゲンの方がいいような気がしますが…。
/そうですね。コラーゲンやヒアルロン酸の効果や安全性が確立していると言う事もありますし、一度血液を採取して分離機にかけるという手間隙がかかるACRに比べて、その成分を注入するだけのヒアルロン酸やコラーゲンの方が安くなりますし(1箇所3~7万円程度)、これらも3ヶ月~半年持つ事を考えれば、今の段階ではこれらの治療法で良いのではないかと思います。

/これらとACRの違いはなんですか?
/ACRは、止血効果以外に『傷(細胞)を治す』という創傷治癒能力がある血小板の働きを利用して皮膚細胞の再生を期待し、若返りを図るという治療法です。コラーゲン注入は、加齢と共に生成力が衰えてしまう、『新陳代謝を高める』働きのあるコラーゲンを補充する治療法。ヒアルロン酸注入も同じく、加齢と共に減っていく『肌の弾力を保つ』働きを持つヒアルロン酸を補充するという方法で、それぞれ体内に元々ある成分を利用していますが、自分の物を使うかどうかの違いです。

イラスト/原口クリニックでは、ACR療法は施術してもらえるのですか?
/いいえ、まだです。最近色々なクリニックでACR療法を行い始めましたが、私の所ではもっとデータが集まり、安全性や効果がしっかりと確立されてから導入するか決めたいと考えていますので、まだしばらく様子を見たいと考えています。

/確かに、現時点で安全性の確立した別の治療法があるわけだし、安全性がしっかりしたものだけで治療してもらった方が、患者側からしても安心です。

/また、夕方になると目の下がくぼむという相談については、どうしたらよいのでしょうか?
イラスト/治療という対処方法で考えると、夕方の時のくぼみに合わせて、コラーゲン・ヒアルロン酸や脂肪注入をするという方法になるのでしょうが、それを行うと何とも無い昼間の時間帯の間が逆に腫れぼったくなってしまう為、あまりオススメできません。注入するにしても程々にすべきでしょう。そういう点で外科的治療は向いていないと思います。
 
夕方のみ気になってくるという事は、原因の一つは目の使い過ぎ等の『疲労』が考えられます。これは、疲労により、血液の循環が悪くなっている為と考えられるので、定期的に休憩を取るとか夕方前や疲れてきた時に目に温タオルを当ててみる等の血液循環を促進するような対処をすると良いと思います。

/なるほど!「外科的治療が全てではない」、という事も頭に入れて置かねばなりませんね。「疲労」によるものであり、その解消法を指示頂けるとは「目から鱗」でした。今回も有難うございました。



 
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診療科目
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外傷・手術等のキズ跡、先天異常の形成外科治療(口唇裂・眼瞼下垂・耳垂裂・臍ヘルニア等)、身体各部の腫瘍(粉瘤やイボ・アザやホクロ等の母斑・血管腫・悪性黒色腫等の皮膚ガン)、陥没乳頭、ワキガ、巻き爪、外反母趾等
 

原口院長 原口院長 原口院長より
日本形成外科学会認定専門医
日本美容外科学会認定専門医
社団法人日本美容医療協会認定適正認定医
昭和大学形成外科兼任講師
どこに行くにしてもきちんと説明を受け、質問をし、疑問点のないようにした上で、その場で即決せず、一度冷静に考えてから決めるようにして下さい。
自分自身の体のことです。後々後悔しないためにも、しっかりじっくり考え、医師と相談し、決定していただきたいと思います。

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気になる事、知りたい事がある方は是非のぞいてみてください。 http://www.jaam.or.jp