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 原口クリニック院長の『美容外科・形成外科のホント』 

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「アザ」

『美容外科・形成外科のホント』前回のホクロに続き、目立つ場所にあると気になるものという事で、今回は『アザ』について詳しくお伺いしてきました。
イラスト

イラスト取材陣(以下、取)/まず、「アザ」にはどのようなものがありますか?
原口先生(以下、原)/一般的に「アザ」と呼ばれるものを大きく分けると、血管腫系の赤アザと色素系の黒アザ、茶アザ、青アザに分けられます。それぞれの治療法ですが、前回のホクロ同様「レーザー・電気・液体窒素などで焼くか切除や皮弁・植皮」となります。
 
レーザーの場合は、アザの色によって使う機種が変わってきます。赤アザの場合は、ヘモグロビンの赤に反応するレーザー、黒・茶・青アザに関しては、前回同様に黒系の色に反応するレーザーです。これらは1回で確実に取れるわけではなく、数回に分けての段階的な治療になります。切除法に関しては、縫縮できるものは1回での切除が可能ですが、アザの面積が広いものもありますので、その場合は皮弁や皮フ移植の手術をする場合もあります。

/アザによって放っておくと健康上で問題があるもの等あるのですか?
/一般的に悪性のものというのはありません。しかし、赤アザの場合は色の変化だけでなく皮フ表面がボコボコと盛り上がってくるものもありますし、脳の病気の一症状の場合もあります。また、ミルクコーヒー様の茶アザが身体中にいくつもある場合は、レックリングハウゼン病という神経系の病気が原因の事もあります。又、中・高校生位になってどんどんアザの色が濃くなってきて、それに伴ってアザの部分の体毛が濃くなってくる、というケース(ベッカー母斑といいます)があります。この場合、アザに対しての治療だけではなく、脱毛の治療を行う事でアザの色が徐々に薄くなって行きます。何かしら気になるアザがある場合は、一度受診した方がよいでしょう。

/生まれつきのアザにはどのようなものがありますか? ちなみに「蒙古斑」もアザの仲間なのでしょうか?
イラスト/「蒙古斑」「脂腺母斑」「苺状血管腫」が代表的なものになります。「蒙古斑」は、東洋人の特徴的なアザで、お尻に見られますが、これは成長と共に徐々に薄くなって消えていきます。(肩や腕などに見られる異所性蒙古斑の場合、長く残る場合もあります。)「脂腺母斑」は、皮脂腺の異常が原因で生まれつき茶アザとして認められ頭部に出来る事が多く、その部分には髪の毛が生えず、お産の時のキズと思われる事が多く、成長に従ってザラザラになったりイボ状になったりするので、早いうちに切除して取り除く事が多いです。「苺状血管腫」は、額などにボコッと苺のような膨らんだ赤いアザが出来ます。これも成長とともに治りますが、皮フ萎縮の為に跡が残る事があり、これを手術で切除する事もあります。最近では色素レーザーで早期から治療を行う場合もあります。中には悪性変化が心配で除去する事もありますが、殆どの方が「目立つ場所にあるから気になる、イジメの原因になるから」等という理由から治療する方が殆どです。オデコや眉間に見られるサーモンパッチと呼ばれ自然に消失するものやうなじに見られるウンナ母斑と呼ばれる赤アザもあります。
 
アザは「うつる」ものではないのですが、種類によっては温泉やプール、学校・会社等で毛嫌いされる事も多く、断られたり会社をクビになってしまう方も中にはいらっしゃるみたいですね。

イラスト/目に見えるものだけに、そういった偏見も多いのですね。もっと理解が深まれば良いのですが‥。
/そうですね。どのアザにしても、アザの色・形状や状態などを見ながら、どのような治療法が適切かを医師としっかり相談して決めていって頂きたいですね。

/今回も大変勉強になりました。有難うございました。

※アザの治療は施術によっては保険適用治療になります。



 
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診療科目
◇美容外科
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外傷・手術等のキズ跡、先天異常の形成外科治療(口唇裂・眼瞼下垂・耳垂裂・臍ヘルニア等)、身体各部の腫瘍(粉瘤やイボ・アザやホクロ等の母斑・血管腫・悪性黒色腫等の皮膚ガン)、陥没乳頭、ワキガ、巻き爪、外反母趾等
 

原口院長 原口院長 原口院長より
日本形成外科学会認定専門医
日本美容外科学会認定専門医
社団法人日本美容医療協会認定適正認定医
昭和大学形成外科兼任講師
どこに行くにしてもきちんと説明を受け、質問をし、疑問点のないようにした上で、その場で即決せず、一度冷静に考えてから決めるようにして下さい。
自分自身の体のことです。後々後悔しないためにも、しっかりじっくり考え、医師と相談し、決定していただきたいと思います。

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気になる事、知りたい事がある方は是非のぞいてみてください。 http://www.jaam.or.jp