患者さん一人一人の希望をしっかりと聞き、その希望に対しての治療法をいくつか知っている事。そして、それらの内容やそれぞれのメリット・デメリットの両方をキチンと説明し、「その中であなたに適した治療法はこの方法ですよ」と説明してくれる事。
ただし、それはあくまでも勧める方法であって、決定権は患者さんの方にあります。
病院側から「これでなければダメ！」という事は有り得ません。

患者さんの話を聞いてしっかり話し合った上で、医師は「この人にはこの治療で、こういう方法でやっていこう」という計画と方針を決めていくものです。
ですから、同一の先生が手術しないとカウンセリングで聞いた細心の治療法や手術方法が、患者さんの本当の希望通りにいかない可能性があります。

手術というのは、全て100％完璧という訳ではありません。万が一、思わぬ結果を伴った場合に、キチンとした対応や修正等、しっかりと診てくれるかどうかも重要になってきます。
手術が終わり、結果がどうであれそれで終了では意味がありません。
手術後のフォローや、しばらく経って何かあった場合などにも対応してもらえなくてはいけないと思います。

治療内容によっては美容外科のみでなく、他の科目にまたがっている場合もあります。
そういった場合に、それぞれの科の先生達に知り合いがいれば紹介が出来るので、患者さんにとって一番良い形での治療が出来る。
そういう事を調べる方法として医師会や美容医療協会などに所属しているかどうかをHP等でチェックすると目安になると思います。

電話当番の人しかいない時があって、手術の時だけ東京の先生が来て手術して帰る、という病院もあるそうです。
そういうところでは後で何かあった時に緊急の対応が出来ない。
患者さんにとって良い環境ではないですよね。

どんな手術や治療にもメリット・デメリットはあります。
『痛くない・簡単』などのうたい文句など、正確に情報を発信していないところに関しては、説明を十分に受けられない可能性があります。
また、今月のオススメのような形でスポット的に一つを打ち出したり、行った時に他の治療まで勧めるというのもあまり良くありません。
このトッピング的な治療は費用の面でもトラブルになる事があります。
その人その人に合う治療法をしっかりと計画を立ててやっていくべきで、誰でも同じ治療法で同じ効果という事ではありません。
また、美容外科は緊急を要するものでないので本人の希望外のところまで無理に勧めるのは患者さんの為になるとは思えません。

いくつか回ってみて、しっかり医師の説明を受けて相談をし、その場で即決しない事。考える時間を十分に持って、「この先生なら、この方法なら」と自分が納得出来るところを見つけて下さい。