取材陣(以下、取)／ピーリングといえば、やはりまずは『美白』だと思いますが、その場合はどのような治療を組み合わせるのですか?
原口先生(以下、原)／美白といえば『ビタミンC』と誰もが思いつくかと思います。
そのビタミンCをどうやって入れていくか。
皮フの表面から入れていくのと注射・内服薬、そして食べ物から摂るという3パターンが考えられます。
病院での対策となると、注射や内服薬としてのビタミンＣの処方や皮フへのイオン導入になります。

取／『イオン導入』とはどのようなものですか？
原／簡単に言えば、ビタミンＣをイオン化して皮フに浸透させることです。
これをピーリングで古い角質を落とし皮フ自体の吸収率を上げた後に行なう事によって、より効果的になります。
具体的には、皮フにビタミンCのパック等をして、その上から電流を流し、イオン化させることによって皮フの中に浸透させます。
取／ビリビリしたり、通電している感覚はありますか？
原／それは全くありません。
以前は針を通したりもしていましたが、今の機材では電極を握り、掌サイズの器具をピッ‥ピッ‥と肌に当てていくだけで、その際も電気が通っているという感覚は一切ありません。時間的にも顔全体で5分程で終了します。

取／なるほど。この様なビタミン吸収を治療として病院で行う利点はなんですか？
原／市販の器具やサプリメントだと絶対に安全である、という最低レベルまでで効果がそこまで大きくないものが多いけれど、病院で治療･処方する場合は、その人その人に合わせた濃度やペースで効果をあげていける事ですね。
また美白に関しては、以前もお話した通り本人の紫外線予防が重要です。
他にも食べ物で の補給や毎日の保湿ケア等もしっかりやっていく事でより効果を期待できるようになります。

取／では『シミ』でのピーリングにはどのような治療を併用しますか？
原／ビタミンＣ以外でいうと、以前『シミ』についてお話した際にも触れたハイドロキノンですね。
これをピーリングで古い角質を除去して吸収しやすい肌状態にしてから使用するとより効果が上がります。
ハイドロキノンは、毎日のお手入れの際、化粧水の後に気に なる箇所へ塗って頂きます。
他には、トラネキサム酸という止血の薬（血の塊等によるシミ対策）をビタミンC等と一緒に服用してくすみを取っていったり、血液の流れを良くする薬を飲んでよどみを取る等、内服薬での治療を併用する方法もありますね。

取／本当に様々なのですね。
原／そうですね。だからこそ、時間的な制約や、料金的な負担や、本人の希望を兼ね合わせて、しっかりと相談し、決定していくのが良いでしょう。
ですので当院では、回数契約やコースを作らず、1回ずつで換算し、ご本人が「だいぶ理想に近づいてきたからもう薬だけでいいかな」と思われたら減らしてみたり「ここ迄でいいかな」というタイミングで終了してもらうのが金額的にも精神的にも本人の負担が少な
くなってくると思います。
取／コースで組むと要らないものが入っていたり、本人的にはもういいかなって思っても 、まだ回数が残っていたりして、意外に無駄が多いですよね。納得です。今回もありがと
うございました。

★肌のくすみ　★ニキビ　★肌のざらざら感の改善　★毛穴の引き締め効果
★（皮フの浅い箇所の）シミ改善
★化粧のノリが良くなる　★小ジワの改善　等

ソフトピーリング…（顔面）1回/10,500円