取材陣(以下、取)／前回お話頂いた『鼻を高く』の次に多い要望はなんですか？
原口先生(以下、原)／小鼻を小さく見せたい、鼻先だけ上げたい、ですね。
鼻を小さく見せるという場合は2つ方法があり、1つは鼻の内側から少し引き寄せる方法。鼻の中の粘膜の部分を縫い縮める手術なので、表にキズは出来ません。
ただし、表を切って寄せるもの程、効果は大きくありませんが、丸い鼻の穴を縦長に見せるという意味では非常に有効的です。
鼻が大きくて横に広がったような鼻の場合は、小鼻のキワを切って寄せてあげるとスッキリして小さく見えます。

取／これらの術後の経過やキズ跡は？
原／これらも1週間で抜糸です。表を切った場合は糸が外に出ているので、抜糸までは絆創膏かガーゼ等で隠しておく必要があります。

原／
まず、ワシ鼻の場合は出っ張っている骨の部分を削る手術になります。
削った骨にヤスリをかけて滑らかにするという手術です。
また、怪我や交通事故等で、鼻の骨が折れてしまった場合、直後であれば元に戻しますが、古い怪我のケースでは、変にくっついた骨を一度切って元の場所に戻し、ギブスで固め、骨が固定するまで待つというものになります。
手術後１週間はギブスをしてもらい、その後しばらくは寝る時だけつけてもらいます。

取／ 鼻のギブスが個人的にはどんなものか気になりますが‥（苦笑）
海外では”アップノーズ“というのが人気と聞いた事があります。

原／そうですね。外国ではアップノーズの方が若く見え可愛らしい、キュートだということで好まれているのもあって、鼻下がくぼんでいる人が鼻柱を少し膨らませるというような希望もあります。
そうするだけでずいぶんと若く見えたりしますね。
この場合も、シリコンや軟骨等を入れます。
また、小鼻が肉厚で厚く見える場合は、その内側を切り取って薄くする場合もあります。これらは、30分位の手術です。
鼻の治療は目的も色々、治療も色々です。その為、術前のカウンセリングは重要です。

取／全体を通して鼻の手術の場合は負担が少ないのでしょうか？
原／そうですね。基本的に鼻の手術は内側だけの場合が多いですからね。
意外とキズが目立たないものなので、手術後しばらくマスクをして‥などで良く、お化粧も可能なので、負担が少ないです。約半年位はキズの部分が固くなり少し違和感を感じる場合もありますが、外見では分かりません。

取／術後の問診や注意点はありますか？
原／鼻の手術全体を通して、手術の翌日にキズのチェックをします。術後の経過や出血がないか確認して、あとは1週間後の抜糸で終了です。
ただ、鼻の手術の場合は、口と違って雑菌が多い所なので、化膿を防ぐ為に抜糸までの間、やはり1日に1回綿棒で鼻を消毒してもらってます。（場合によっては薬を出す事もあります）