まず、シミというもののほとんどは『日焼け』が原因のものが多いです。
日焼けは、皮フに紫外線が当たると中にあるメラニンという褐色の色素が増えるためです。
メラニンには紫外線を吸収する働きがあり、皮フを覆って紫外線から身体を守ろうとするのですが、それが作られすぎたり、皮フに留まって出て行きにくくなっているものがシミとして残ってしまう訳です。
皮フは大体4週間でターンオーバー（入れ替わり）していくのですが、それを手助けすることでシミを薄くしていく事が出来ます。

一番簡単でリスクの低い対策は、色に対して働くハイドロキノンと角質に働くトレチノインの2種のクリームを毎日のお化粧と一緒に肌に塗布するという対策です。（毎日化粧をするという習慣の無い男性にとっては続けるのが難しいようですが（笑））これは「今日やったから明日すぐに結果が出る」という対策法ではありませんが、数ヵ月後にはハッキリ差が出てきます。
毎日鏡を見ている本人ではなかなか分かりにくい変化ですが、友人に指摘されて実感される方が多いですね。
また、これは一度診察にきて薬をもらうと使い切るまで（約1～2ヶ月）自宅で使っていくだけ。
他の事でかぶれたりして使用に支障をきたすようなことが無い限りは、その頻度での通院で構わないので面倒な事もありません。

●ケミカルピーリング
フルーツ酸を塗布し、その部分の角層を落としてターンオーバーを促進する方法です。
少し赤くなりますが、治療直後に上から化粧する事も可能なのであまり目立ちません。
これも1度で全てという訳にはいきませんが、約1ヶ月に1回を繰り返して徐々にシミを薄くしていきます。

●レーザー
色に反応し、シミの部分の色素細胞を破壊してシミを治療する方法で、1～2ヶ月に1回治療照射を行います。

それ自体を皮フから導入するという治療です。これらは細胞の活性化を助けたり、ターンオーバーを正常化させる働きがあります。プラセンタに関しては、外用だけでなく、注射療法として導入する方法もあります。ビタミンＣに関しては、病院等でイオン導入してもらったり、外用･内服･処方してもらったりする以外に、自分でビタミンＣを補給するよう心がけることも大切です。

このようにシミに対する対策をしたとしても、その先からまた日焼けして新しく作り出していたのでは意味がありません。何より作り出さないように努力する事が大切です。
日焼け止めや、日傘･帽子の使用など、日頃からの注意を心がけましょう。
（特に治療後の肌は敏感になっていますので紫外線の影響で治療箇所が逆に黒くなる事もあるので、より注意が必要です。）

これらのことから、シミ対策をスタートさせるのも紫外線が多い夏よりも紫外線の少ない時期の方がより効果的だと言えます（全く紫外線に触れないというのは無理ですし、また色に反応するタイプのレーザー治療だとシミだけでなく日焼けの箇所にも反応したりすることがある為）。
ですので、治療をしていく場合はタイミングや方法を担当医としっかり話し合って決めていき、より良い治療を行っていくようにして下さい。

●ケミカルピーリング
・ソフトピーリング（顔面）…10,500円／回
●シミ・あざのレーザー治療
・保険適用外のもの…10,500円／平方cm
●ホクロ
・切除…10,500円／個
・電気焼灼…6,300円／個