なるほど!!マネー講座

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vol.15 学資保険

学資保険は子どもの教育資金を準備する為に利用する貯蓄性の高い保険です。「子ども保険」等と呼ばれる商品と共に教育資金準備の方法として多くの家庭で利用されています。

▼学資保険の仕組み

保険会社によって仕組みは様々ですが、加入時から保険料を積立てていき、18歳満期の様な大学入学のタイミングで満期保険金を受け取るのが一般的です。中学進学や高校進学等のタイミングで一時金を受け取るケースも多いです。保険契約者が死亡等の場合は、以後の保険料支払いをしなくても学資金を受け取れるので、その点では貯蓄に比べてメリットがあります。

▼学費保険選びのポイント

まず一番目には、支払った保険料に対する戻り率の高い商品を選ぶ事です。学資保険の戻り率は保険会社によって大きく異なります。中には受け取る学資金が支払保険料を下回るような商品も販売されていますが、それでは教育資金を貯めるという本来の目的に合いません。子どもの保障に関しては内容・コスト面で優位な共済を利用して、学資保険には高い戻り率を期待する方が効率的です。

次に利差配当金(保険会社の運用実績に応じて支払われる配当金)の商品を選ぶ事もポイントです。学資保険は長期に渡って積立を行う商品です。低金利のタイミングで加入すると、低金利の条件のまま積立を継続する事になってしまいます。しかし、保険期間の途中には運用環境が良い時期もあるはずなので、同程度の戻り率なら配当のある商品の方を選択するべきです。

又、預貯金等の他の手段と組み合わせる事も大事です。例え利差配当金のある商品を選んだとしても、学資保険では長期に渡って低金利を固定してしまう面は否めません。学資保険だけで学資を準備しようと考えるのではなく、預貯金等も上手に組み合わせた方がいいと思います。


FP久保さんアドバイス

子ども手当の支給が始まりました。この機会に学資準備を始める方も多いと思いますが、昨今の不況下で減っているのはむしろ外食やレジャー費の方。

貯める事も大事ですが、家族での思い出作りも大事にして下さい。

協力:FPオフィスクライアントサイド ファイナンシャルプランナー久保逸郎
福岡市中央区大名2-10-31ネオハイツ天神1004 TEL:092-716-3487

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