なるほど!!マネー講座

<< 記事一覧へ戻る

vol.23 『保険加入時の審査で病歴隠したらどうなると?』

前号で触れた診査なしで入れるタイプの保険を除けば、生命保険や医療・ガン保険に加入するに当たり、必ず健康状態や職業等の告知が求められます。今回は『告知項目』と、最近多い『病歴を隠す=告知義務違反』について勉強しましょう。

▼主な告知項目

加入する保険内容等によって多少異なりますが、代表的な告知項目は左記の様な内容です。

1.過去3ヶ月以内の通院歴
2.過去5年の入院・手術歴
3.過去2年以内に健康診断・人間ドック等を受診したかどうか。
 受診していれば、異常を指摘された項目があるか
4.視力・聴力・言語・咀嚼機能に障害はないか
 手・足・指に欠損や機能障害はないか
5.現在妊娠していないか
6.がんになった事はあるか

▼営業マンとの口約束に ご注意

営業担当者に口頭で話しても告知にはなりません。保険会社に対して必ず書面で告知する必要があります。
成績を上げたい営業担当者は、本社の審査で保険加入が出来なくなる事を恐れて、「告知しなくても大丈夫」「2年間請求しなければいい」等と言って告知しない事を促す事もありますが、絶対に鵜呑みにしてはいけません。

▼告知義務違反するとどうなる?

万一この様な告知項目に正確に答えなかったり、病歴等を偽って保険加入したりすると、後から告知義務違反とされ保険契約を解除される事があります。
告知義務違反が発覚すると、勿論保険金も支払われませんし、それ迄に支払った保険料も戻って来ません。

保険会社は、加入からの期間が短い段階で保険金請求があった場合や、保険金額が大きい場合等は、病院への照会等の手段を用いて必ずチェックを行います。その為、嘘をついて保険加入しても基本的に発覚すると考えて下さい。

▼告知に該当しても場合によっては…

上記の告知に該当したからと言って、保険加入出来ないという訳ではありません。完治から一定期間が経過していた場合や病気の程度が軽い場合等は、告知項目に該当しても加入出来る事があります。

又、一定期間の部位不担保や割増保険料といった形で加入出来る事もあります。

保険会社によって基準も様々ですので、気になる方は詳しい専門家に相談されると良いでしょう。

FP久保さんアドバイス

保険加入の査定基準は、保険会社や保険種類毎に異なります。A社で加入できなかったのに、B社で加入できることも珍しくありません。
同じ保険会社でも、商品によって加入の可否が違うこともあります。

協力:FPオフィスクライアントサイド ファイナンシャルプランナー久保逸郎
福岡市中央区大名2-10-31ネオハイツ天神1004 TEL:092-716-3487

<< 記事一覧へ戻る