vol.24 『金（ゴールド）』

▼金とは

金は、世界中にある金をかき集めても50mプール2.5杯分しかありません。株式・債権等は発行体が倒産すると、紙くず同然になる恐れがありますが、金はそのもの自体に価値があります。実物資産として認められ続けてきた長い歴史もあります。
　無価値になる事はありませんが、金の価格は日々変動します。上昇する事もあれば、投資資金を下回る程下がってしまう事もあります。

▼種類

●金地金（きんじがね）・：延べ棒、バーになった状態の金。数量により売買する時に手数料がかかる場合があります。

●金貨・・・メイプルリーフ金貨等。加工する費用がかかるので、金地金よりも金自体の単価は割高になります。

●ネックレス等の装飾品・仏具・・これも加工コストがかかります。

▼金の購入

●金の購入場所
　金は「金地金売買」「純金積立」共に商社、貴金属商、鉱山会社、銀行、証券会社等で購入できます。
　様々な取り扱い会社がありますが、「日本金地金流通協会」や「ロンドン金市場公認溶解検定業者」の認定を受けた業者は信用が高いと言えるでしょう。

●金地金（きんじがね）の購入
いわゆるゴールドバーです。手が出ない物と思われがちですが、一番小さな5gは数万円から購入出来ます。500ｇ未満の売買は手数料がかかる事が多く、金額は取扱い会社それぞれなので、店頭やＨＰ等でよく確認しましょう。

●純金積立
金の価格は変動します。一番安い時に購入するのが勿論良いのですが、タイミングを計る投資はプロでさえもなかなか難しいものです。その価格変動のリスクを軽減する買い方として、毎月同じ金額ずつ購入していくのが純金積立です。

金の売買は冷静な判断の下で
現在、金の買取価格が高騰する事で「押し買い」の被害が多発しています。一人暮らしの高齢者などの自宅を訪問し、半ば脅すようにして貴金属を相場より大幅に低い価格で強引に買い取り、行方をくらますという手法がオーソドックスです。「押し買い」は、消費者が業者に代金を払ってサービスの提供を受ける訳ではない為、クーリングオフ制度の適用が難しいのが現状です。この様な「押し買い」の被害にあわない為には、はっきりと断る事が最も大切です。