〈Sさんの相談内容〉
額の生え際少し奥に、蚊に刺された様な1.5cm程と思われるしこりがあり、年々大きくなっている様子。 年に1度の健康診断時に一度相談してみるも「もっと大きくなったら言って下さい」と流される。
しかし、確実に大きくなっている事を実感しつつ、未だ病院には行ってない。

初診
予約を取り、スタッフMも同行して原口先生に診て貰う。
診察結果は『粉瘤』。健診の際に言われた事や不安に思っていた事等を伝えると「粉瘤は脂肪の塊で悪いものでは無いから、取らなくても良いという医師もいるからね。切除した場合、念の為切除した粉瘤を検査に出して『良性・悪性』も確認するから安心して下さいね」と、一つひとつ丁寧に先生が見解を説明して下さった。
お陰でSも一安心した様子。（良かった！）

「粉瘤（ふん りゅう）」
毛穴や傷口から皮フ下に入り込んだ「垢」等の老廃物が、皮フの下に袋状の膜に溜まって出来る物。

◎症状／皮フ表面の膨らみ・しこり。触ると中身が出て強いギンナンの様な臭いを放つ場合もある。感染を起こすと化膿し赤く腫れて熱を持ち痛みが出たり、袋が破れて膿が広がってしまう事も。又、元々は良性のしこりでも感染を繰り返す事で稀に悪性（皮ふガン）になる可能性もある。

◎治療方法／外科や皮膚科では切開し内容物を出すだけの事もあるがこの方法は再発する。したがって根本的な治療は袋を摘出しなければならず原口クリニックでは袋ごと切除摘出する方法、それも化膿する前の袋が明瞭な時期に手術する事を推奨している。

◎発生個所／全身(特に顔面、頚部、胸部、背部、臀部など）に出来る。また顔面などの露出部では目立つので小さいうちに受診するが、被服部では大きくなったり化膿するまで受診しない事が多い。

治療
Ｓのしこりはかなり大きくなっている事もあり、切除する事に。そのまま治療室に移動し、局所麻酔でお話ししながら約15分。「梅干しの種」程度だと思っていたしこりは、取り出してみるとさくらんぼ大！「粉瘤は自然に治る事はありません。感染を起こして破れると痛み出したり、膿が広がって切除部分が大きくなったりするので、早めの処置が大事です。Sさんのは化膿していたので、これが破れていたら一大事でした。」『早く先生に相談出来たら良かった…』とS。
術後は、化膿止めの飲み薬を貰い、「１週間後の抜糸迄はシャンプーしない様に」と注意事項を確認して帰宅。

１週間後：抜糸と治療箇所・検査結果の確認
粉瘤の検査結果は「良性：問題無し、袋もキチンと取り切れています」との事で一安心。
治療箇所も良好。 見せて貰った傷跡は、１㎝程度で本当に小さくて目立たない。

Ｓさんの感想
そもそも余り病院が苦手で、いい印象が無かったのだけれど、原口先生は話し易くて説明も解り易かった。予約制で（予約してても待たされる所もあるけど）待ち時間も殆ど無いので、妙なストレスがありませんでした。こういう所もあるんだと驚きました。
治療も、「切除摘出」と聞くと何だか怖かったのですが、痛くないしあっという間で拍子抜けする位でした（笑）。

（原口クリニックの場合）

●初診料
保険適応（自費の場合1,050円）
●粉瘤
保険適応（金額は個数・大きさによる）
（Ｓさんの場合／約16,000円〈薬代も含めて〉