取材陣(以下、取)／まず、毛穴開きの原因は何ですか？

原口先生(以下、原)／そうですね。一つは皮脂の詰まり、もう一つは加齢によって皮フが下がり引っ張られて広がってしまうパターンです。

原因１　皮脂の詰まり
まずは皮脂の詰まりですが、肌を清潔に保つ事が重要になります。
毎日の洗顔で余分な角質・皮脂をしっかりと洗い流し皮脂の詰まりを予防する訳ですが、気をつけて頂きたいのは洗い過ぎです。皮脂を必要以上に取り過ぎると逆に皮脂分泌を促す事になります。
よくある皮脂取りパック等は皮脂の取り過ぎや皮フを傷つける事にもなりかねないので余りお勧め出来ません。
又洗顔のし過ぎによる皮フの乾燥も良くないので保湿にも注意が必要です。

原因２　加齢
次に加齢による場合ですが、皮フの弾力を保つ事が重要になります。
紫外線によって皮フは硬くなりますから、日よけ（日傘や帽子）・日焼け止めクリーム等の紫外線対策は重要です。又、毎日の保湿ケアを怠らない様にして下さい。いずれにせよ、皮フを健康に保つと言う事が大切です。
洗顔・保湿に加え、野菜をしっかり食べてビタミンB2・B6を充分に摂取する様にしましょう。

取／どちらも毎日のケアが大切なのですね！
では、それでも毛穴が開いてしまった場合の治療法を教えて下さい。

原／はい。適度なピーリング・光レーザー・内服薬・外用軟膏の処方等による治療となります。
フルーツ酸を塗布して、余分な角質を落としターンオーバーを促進するピーリングと、光照射によって皮フの血行を良くして肌を活性化させる光レーザーの併用で、肌をより良い状態にしていきます。
毛穴の引き締めに加え「くすみが無くなった・化粧ノリが良くなった・シミ、しわが薄くなった・肌が白くなった」という様々な別の効果も出てくるので、とても喜ばれますね。大体、月一回ペースで数回の治療を行い、効果を見ながら継続されるパターンが多いです。

それらの施術以外に、皮脂の詰まりによる炎症を抑える塗り薬や、角質を取るピーリング効果のあるトレチノイン軟膏、色素を薄くするハイドロキノン軟膏の処方もあります。
これらの中からより良い方法を選びながらアプローチしていきます。又、自分で出来るケアとして、角質ケアのハイドロキノンが配合されたピーリング効果のある石鹸等も販売されています。（※当院でも取り扱っています）
但し気をつけて頂きたいのは、インターネット等で信頼性の低い商品を購入して自己判断で使用する事です。
この様に粗悪な商品を使用した場合はあくまでも自己責任となりますが、使用後肌に異常が出た場合は、即座に使用を中止して専門医の診察を受けて下さい。

取／その様なトラブルで来院される方はいらっしゃいますか？

原／そうですね、ピーリング剤や化粧品で肌荒れ・赤み・かゆみ等肌トラブルが発生し、受診される方はいらっしゃいます。早い時期から症状に合わせた治療を始めると改善も早いのですが、放っておくと痕が残ったりもするので、おかしいなと思った時点で早めに診療を受けて頂きたいですね。

取／安いからと言って安易に手を出してしまうと危ないですね！
今回もありがとうございました。

（原口クリニックの場合）

●ソフトピーリング　(顔面)…10,500円/回
●光レーザー　(頬部)…10,500円　 (顔面)…21,000円
●トレチノイン軟膏(5g)…5,250円　
●ハイドロキノン軟膏(5g)…3,150円　
●ピーリング石鹸 (肌タイプにより数種類有)…2,100円～

※初診料は1,050円です。