この編集記事をスタートするにあたって。

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 皆さんこんにちは。いつも*にーにゃを読んで頂いて有難うございます。初めまして、*にーにゃ編集長のjeek(既婚・33歳)です。改めて挨拶を申し上げるのは、何だか緊張しますね。
 早速ですが私は1年4ヶ月前、自宅で初めて子供を産みました。最近にわかに耳にする「自宅出産」です。
ついでに言うとお風呂の中で産みました。そう、「水中出産」ってヤツです。


 妊娠するまで当然「妊娠・出産」について何も知識がなかったのですが、素晴らしくそして素敵な助産師さん達との出会いと、1冊の本で、初産だった私が無事自宅で出産する事ができ、生まれてから約9ヶ月は、母乳だけで育てる事もでき、今も問題なく順調に育っています。
 そんな中で「育児の常識」というか、一般的によく聞く事が「間違いである」という事実が多々存在している事を知りました。(「例えば、泣いている赤ちゃんをだっこしていると”抱き癖がつく“といいますが、あれは間違いって知ってました?)
 最近、小学生~20代前半の子が、想像を絶する恐ろしい事件を犯しています。確実に「何かがおかしく」なっていると思いませんか。どうして、そうなったのか。その理由の一つは妊娠~出産~子育の過程にある、と感じています。例えば食べものだったり、赤ちゃんや子供に対しての考え方や捉え方、そしてそれらを取り巻く環境であったり…。
 幸い、私は助産師さんのマンツーマン指導によって様々な事を学ぶ事が出来たので、「その常識は、間違いである」という事を沢山知る事が出来ました。教えてもらった事を実践して思う事は「知っていて良かった」。
 元気にたくましく、日々成長している子供を見て、本当に実感します。
 是非知っていて欲しい「妊娠・出産・子育て」についての、本当の話。
「まだ私には遠い先の話」なんて思わず、いつかは母になる方、今妊娠中の方、出産後間もない方、第二子、三子の予定がある方、そして「孫」をもつ世代の方含めた、全ての女性そして旦那様へ。
 いつかのその時の為に、頭の片隅にこの話を覚えてもらえてると、未来の子供が、しいては日本が変わるかも、って本気で思います。

産師さん探し

 妊娠が発覚して、とりあえず「妊娠・出産とは」みたいな本を夜寝る前などに読んでいたのですが、「自宅出産したい」と思っていた私にとって「病院での出産に備えて」が前提で書いてある本が殆どで、載っててもせいぜい病院・産院ではなく「助産院での出産」について紹介されている程度。過程については勿論役に立ちましたが「自宅出産」の情報でいうと残念ながら、参考になるものではありませんでした。
 ちなみに「自宅出産」を希望した理由ですが
@もともと病院が好きではない
A「昔はみんな、家で子供を産んでたんだよね」との思いがあった。
B病院・産院に産後約1週間入院しなければいけない。
…28歳で独立し、ひとり広告代理店を立ち上げて約2年後、*にーにゃを創刊させた私にとって正直「妊娠と出産」はとてもリスキーな出来事でした。今、「舵」をとっている私が外れる事で仕事に、*にーにゃにどう影響を及ぼすのか…とても不安でした。なのでパソコンを持ち込むなどは到底出来ないであろう「1週間入院」なんて…。(とはいえ、産んですぐ働けるはずもないのですが…)
 とりあえず「自宅出産」について調べるも、あまりの情報のなさにインターネットで探してみる。
結構ヒットするものの、情報の殆どは関東関西の話。九州での話しは全くなかった。ただ、「経験者の話」などを読む事で、全く想像出来なかったものがぼんやりイメージできるようになった事と、まずは「自宅出産を受けてくれる産婆さん=助産師さん」を探さねば始まらない、というのは間違いなかった。
 次に電話帳で探してみると、一件載っていたので、「資料請求」をしてみようと電話。…留守電。ファクス切り替えになるようなので、連絡した旨を書いて「資料あらば下さい」と、とりあえず送ってみた。…返事がない。
「あれ?」。日を改めて電話をしたら繋がるも「そういった資料はなく、会って話す様にしている」との事。
(えー。資料ないの?なんで?話す前に資料とか見たいのに…)とちょっと不安になって、「またかけ直します」と、保留にする。それから実は助産師さん探しは、数ヶ月のブランクを空ける事となってしまう…。
 そうこうしているうちに妊娠4ヶ月に入っていた。 しかもまだ1度も病院に行っていない。いい訳させてもらうと「自宅出産するつもりなのに病院に行っていいものか」と、躊躇していました。
「そろそろ産婦人科行って、母子手帳もらわんとまずいかな」と思い、「かかりつけ特集」の産婦人科をチェックして、とりあえず自宅から一番近い所へ行く事とした。
 とある土曜日の午前中に、オットと2人で初めて産婦人科へ向かう。読者推薦の言葉通り、その産婦人科はとても良心的で「良い」産院でした。もし、自宅出産が無理な場合は、「ここでなら、産んでもいいな」と思う程に。
 受付を済ませると「えっ、初診ですか?(あらあらあなた、もう4ヶ月よ)」という、予想通りの空気を感じつつ。(続く)

2007/10/01