出産の痛みよりきついもの

出産の痛みよりきついもの

 相変わらず仕事に追われる毎日。1週間や1ヶ月なんて、あっという間に過ぎる日々。勿論「助産師さん」の件も状況変わらず、モヤモヤした気持ちを抱えたまま「4週に1回」定期検診を受ける為に、産院へ通う。
 毎回、「血圧・脈拍・お腹回り・問診・エコー」とお決まりコースを測定。そんな中で唯一待ち遠しいのは「エコー」。「まだ見ぬ我が児」に会える(見える?)ひととき。といっても、モノクロ画像で、実際何が何だかよくわからないのだけれど、それでも回を重ねるごとに「人」の姿カタチになってきていて、各部位がはっきりとわかるようになっていく。心臓もしっかり動いてるし、胃袋も見える。エコーの最後に胎内画像をプリントしてくれて貰えるし、ビデオを持っていけば終始録画してくれる。家に帰ってオットと喜び、騒ぎながら飽きずに何度も見ていました。


 児の成長と同時につわりも酷くなってくる。初夏辺りからは起きあがれない程酷くなり、仕事どころではなくなってしまった。本によると『つわりは人によっては「軽い」もしくは「全く無かった」という人もいる』と書いてあるが、とんでもなく私は酷くって、「つわりがない??う、うらやましい…う、うええっ…おげげげげ…」と、とにかく起きて意識がある間は「地獄」でした。もう、朝目覚めるのが苦痛だった。空腹になると更に「つわり」が酷くなり、食べ物を口にするとしばらくしてまた気持ち悪くなってトイレへ駆け込んでは「うげろげろ~」。すっきりしたと思うと、しばらくして空腹になり、また…とこのくり返し。そんな日々を私は何ヶ月過ごしたろうか。今考えても、陣痛や出産よりも「つわり」の方がきつかった。
今も「また絶対産みたい!」と思っているけど、あの「つわり」の日々だけが「どうにかならないものか…」と考えてしまう所。
ちなみに妊娠の事はスタッフには一切言ってなかったので(お腹が目立たなかったので8ヶ月頃にカミングアウトする事となる)後にその頃の事をスタッフが「よくお座敷で寝ているなぁ( 編には四畳半がある)」と思っていたそうだ。(苦笑)
 そんな中、自宅出産を請け負ってくれる「助産師さん」探しの為の「友人・知人メールばらまき作戦」の結果がぽつぽつと出てきた。「熊本に助産師さんがいるらしい」「知人に助産師はいるが、自宅出産は受けた事ないので無理だそうだ」とか、「前の会社の社長の奥さんは自宅出産だったが、詳しくは不明」とかいう話ばかりで、そう簡単に”運命の助産師さん“には出会えずにいた。「やっぱりなかなかいないのかな…」そう思っていると、*にーにゃのイラストレーター「まちお」さんからメールが返って来た。『以前仕事の関係で、素敵な助産師さんお二人にお会いしました。その方の連絡先をお教えしますね~』「やたっ!ついに来た!!」と紹介されたのは「助産師協会」の会長さんか理事長さん(どちらか忘れてしまいましたが(^◇^;)と「おっぱい110番」という所を開業されている助産師さんの連絡先を教えてもらい、早速助産師協会の方に連絡をする。 「そういう事でしたら、自宅出産の助産師を紹介しますので連絡させますね」とトントン拍子に事が運ぶ。「おーっ!やっと前にすすんだぁっ」と喜び、自宅出産の助産師さんにお会いし、話を聞ける事となった。
(文責 編集長Jeek)

2007/10/01