8ヶ月でカミングアウト

8ヶ月でカミングアウト

 *にーにゃのイラストレーター”まちお”さんから紹介してもらった「助産師協会」の会長さん(か理事長さん)から「自宅出産の助産師を紹介しますので、折り返し連絡させます」と”紹介”からまた”紹介”を頂き、ドキドキしながら連絡を待つ。
「助産師協会の○○さんからご紹介の、○○と申しますが…」。『は、はじめましてわたくし…』と簡単な自己紹介を済ませ、『一度会ってお話を伺いたい』という旨を伝え、「当日、移動交通費と相談料が掛かりますが宜しいでしょうか?」『あ、はい、分かりました』。(あ、料金が掛かるんだ)と思いながら、後日事務所へ来て頂く事となった。この頃、すでに妊娠8ヶ月いや、もう9ヶ月入ってただろうか。ようやく”自宅出産”へ近づいたのでした。


 それと時を同じくする頃、妊娠8ヶ月にもなるのにスタッフを始めとする人々(友人も含む)にはカミングアウトしていなかった私。というのも、このコーナーの一回目にも触れましたが、*にーにゃはまだまだ私が主で引っ張っている状態。少なくとも出産後数ヶ月、在宅は間違いない。
 そんな状態で「私が抜けて仕事は回って行くのだろうか、スタッフが不安になるのではないか」。
それがどうしても気になっていました。とはいえ、そろそろお腹も目立ってきた。そろそろシークレットも限界かな、と。(「えぇっ!?いくら何でもバレてんじゃないの!?とお思いの方も多いと思いますが、本当にお腹が目立たなくて、全くバレて無かったのです。とても親しくさせて頂いているお客様お一人には、早い段階で”どうしたの?編集長!?えーっ!?何か急に女性らしくなってない??”」と言われ白状しました。(”女性らしくなって…”というのは、妊娠した事で胸がデカくなりまして、それで”女性らしくなって”とお客様は思われたそうです。そうです。普段の私は女の姿をした男のような者でして、「女性らしい」など間違っても言われる事はありません。 (‘◇’)ゞ(苦笑))
 話がそれてしまいましたが、お腹自体本当に目立たなかったので、自分から言わない限りは、全くバレませんでした。が、最近急にお腹が大きくなってきたような気もするし、もう9ヶ月が目の前だし、スタッフにも心の準備が必要だし…と、「*にーにゃ創刊2周年」の内外スタッフ宴会でカミングアウトする事としました。2周年号の発行を無事終え、配布も落ち着いた頃に某カラオケ屋へみんなで移動し、乾杯の後に『えー、皆様にお伝えしたい事が…。え~、実は~私、この度結婚する事となりぃ』「ワァ~~!!」『え~しかもぉ~今妊娠8ヶ月なんですよ~』「えぇぇぇっウソ~!?!?!?」
 …あの時のみんなの「驚き顔」は忘れられません。相当びっくりしていました。
無事、スタッフへのカミングアウトを終え、今度は友人達へメールで報告。(とにかく妊娠の件は「私、相方、それぞれの親族」しか知らない事だったので…)送信後、あちこちから「どーいうことぉー!?」「茶店でコーヒー吹き出したよ、まじで!」「そして8ヶ月ってどういう事?こないだ会った時、妊娠しとったんやん!!わからんかった~」「驚いたけどおめでとう!」etc.というメールを頂きました。お分かりかと思いますが、スタッフ、友人含めて私に「結婚」「妊娠そしてお母さん」というイメージが0に近かっただけに、そのリアクションは相当なものでした。
 全員にカミングアウトし、とりあえずホッとしながら生活は変わらず、朝から晩まで仕事の日々。
 「つわりさえ乗り越えれば、妊娠してても普通に仕事できるぢゃん。いや、よかったぁ」。
 日によって体調が悪い時もありながら、基本的には妊娠前と変わらず普通に打ち合わせしたり、写真撮ったり、原稿書いたり。何一つ変わらず、働いてました。そう、何一つ変わらず。
 …お客様との打ち合わせはチャリンコ移動、通勤は車を運転しながら。「ちょっとぉ、編集長!今日も自転車で来た訳じゃないよね?」『あ‥。エヘッ・』「うっそぉ、信じらんない!危ないから歩いていらっしゃいよ!!」と毎日の様に怒られながら、出産当日まで、自転車乗って車の運転も毎日バリバリしていたのはそう、私です。(苦笑)
 そんな毎日を送りながら、念願の「自宅出産・助産師さん」と初顔合わせの当日。
 「こんにちはー」。現れたのは40代半ばの女性。想像していたイメージと違った。(”産婆さん”という言葉もある様に、50~60代位の方を想像していたので)挨拶も早々に、早速カウンセリング。
「jeekさんは、どうして自宅出産をしたいと思われたのですか?」。
あぁ、ページがもうない!この続きは、また次号で。

(*にーにゃ編集長jeek)

2007/10/01