臨月健診で北九州へ

臨月健診で北九州へ

 助産師さんが決まったのでもう病院には行かなくて良いのですが、臨月健診を1度だけせねばなりません。そう、最初の方にも書きましたがその健診は北九州の産院にて。


 私の出産予定日は1月5日。丁度、年末年始休み最後の日が予定日。仕事をしている私としては、全くもって自己都合ですが、その年の年末年始の休みが12月28日~1月5日だったので、出来れば年内に、もっと言うと28日とかに産まれてくれないかなぁ…それだとすっごく助かるんだけどなぁ…とホンットに身勝手な事を願っていて、お腹をさすりながら『○○君、年内に産まれて来てくれると嬉しいなぁ』と胎教のごとく語りかけをしていました。(「赤ちゃんは意外に聞いてくれる時があるから、お願いしておくと良いですよ」と助産師さんからも聞いていたので、以来毎日毎日お願いしていた私 )。
 そして12月20日土曜日、健診に北九州へオットと向かったのでした。高速降りてすぐの場所だったので1時間も掛からずに迷う事無く到着。
 そこは親しみを込めて呼んでもらいたいという願いを込めて「中村産家」と書いて「なかむらさんち」と読む産院。自然なお産を大事にしたいという思いで建てられたそうで、院内もそのこだわりが溢れていました。程なくして診察室へ呼ばれ、早速エコーで健診。紺色の作務衣のような服を着られた先生は物腰が柔らかく、優しさオーラをまとってて、私の嫌いな目を合わさずに上からモノをいう「医者」の印象とはかけ離れた、すっごく良い先生でした。そしてエコーの画面を見て、「んー。ヘソの緒が1周半位、首に巻いてるねぇ。問題は無いし、よくある事だから気にする事は無いよ」と。
 驚きました。何に驚いたかというと、最近迄通っていた産院ではちゃちゃっと見て「元気ですね~問題ないですね~」で毎回終わっていて、最後の健診でもそんな事は一度も言われなかったのだ。
 ちなみにここのエコーは見るからに前の産院のよりもグレードが低そうだったのに(失礼!)それでも分かるなんて。先生によって視点が違うのかな…。とその時思いました。
 健診中も「健康な妊婦が出産する時に、医療が介入する事で事故の確率が高くなっている」という事等、『へぇ!』というような色んなお話を聞かせてくれました。最後に『あの…年内に産まれてくる気配等は無いですかねぇ』と先生に聞くと「上の方にいるから、まだまだ。年内は無理だろうねぇ~」とあっさり。『そっかぁ』と肩を落とす私。
 先生や助産師さんらに挨拶を済ませ、病院を後にした。オットと『すごく良い先生やったね~、産院も良かったね~!きっと私達が北九州にいて、自宅出産出来なかったらここで産んだだろうなー!!でもやっぱり年内は無理かぁ~。いくら何でも、そー自分達に都合が良い様に子供は産まれては来ないわなぁ…』と自分を慰めながら帰路につきました。
…この時、予定日迄残す所16日。
 それから10日後、信じられない奇跡が私に起こるのである。
(*にーにゃ編集長jeek)

2007/10/01