6時間前まで仕事してました。
出産が近づくと、「もうすぐ赤ちゃんが出てくるよ」というサインを身体が送って来ます。“おしるし”と呼ばれるもので、「血の混じったおりものの事。色はピンク、赤、褐色等、量も個人差がある」と本にあります。私の出産予定日はまだあと2週間以上先ですが「予定日はあくまで目安であり、その前後2週間が予定日」との事。最後の健診で「まだまだ上にいるねぇ。年内は無理かなぁ」と先生に言われてたので「予定日が1月6日。って事はそれより後になる事もあるんよねぇ・・・。あー仕事が・・・」とブルーになり、その度に「年内に出てきてくれないかなぁ」と大きなお腹をなでなでしながら相変わらず語りかけていました。
まだ体験した事がない出産故に、「おしるしから出産まで」というページを何度も何度も読み、「おしるしが来て、数日後に陣痛がきて、生まれる前に破水・・・。でも人によってはおしるし→破水→陣痛など様々である」。なるほどなるほど。毎日読み返しては、「あーおしるしっていつくるんだろ?どんなのかなー。陣痛ってどんな痛さなんだろ。どれ位の時間で産まれてくるンかなぁ。初産は陣痛から産まれる迄が長いって書いてあるし・・・。」自他共に認める「怖い物知らずで好奇心旺盛」な私ですが、この時期ばかりは、何とも言えない不安と期待が入り交じった、味わった事のない意識と精神状態。
12月22日頃か。輪ゴムの固まりの様な、変なオリモノに気付く。「・・・。なんだろ、これ。おしるし?じゃないよな。本に書いてあったものとは何か違うしな。ま、いーや早くおしるしこないかなっ♪」。と気にもとめず、勿論助産師さんにも報告しませんでした。
その後もいつもの様に毎日朝から晩迄働き、気付けばXマスを迎えていました。その日最後のアポイントが18時30分で、その打ち合わせが終わったのが21時前と遅くなったのでそのまま直帰。ばたばたと食事やお風呂を済ませて午前0時頃ようやく就寝。
「ぱさっ」と何かが私の左まつげに触れた感覚で、目が覚めた。時計を見ると午前3時過ぎ。トイレに行こうと起きるが「ん?」何か変。生ぬるい液体を太モモに感じた。「・・・」。気のせいかとそのまま様子を見ていると、再び生ぬるい液体が脚を伝った。「は、破水やん!!(これが噂のっ!!)」慌てて隣で寝ていた夫を起こし、助産師さんに連絡してもらう。(とうとう来た!しかもこんなに早くに。赤ちゃん、聞いてくれたんだ。私のお願いを!)
長い1日が始まりました。
追伸 産後に気付いたのですが、あの「ゴムの固まりの様なオリモノ」がやはり“おしるし”だったのです。
(*にーにゃ編集長jeek)