取材陣(以下、取)／早速ですが、目の周りの黒ずみにはどの様な原因が考えられますか？

原口先生(以下、原)／「瞼（まぶた）と頬の間に出来る窪みの影」の場合と、
「皮フの色素沈着」との２つに分けられると思います。

上瞼の脂肪の量や位置、瞼と頬の間の窪みによって「目の周りに窪みが出来ている」場合は、窪みを膨らます方法と周りの膨らみを減らす方法の２つの治療法で影を目立たなくします。

まず、上瞼や瞼と頬の間の窪みを無くす方法として、コラーゲン・ヒアルロン酸・脂肪の注入が挙げられます。
コラーゲン･ヒアルロン酸は安全な物程吸収される為、時間と共に減ってしまいます。
また、目を開けている時には丁度良くても目を閉じた状態の時に膨らんでしまう様では違和感があるので、
目の開閉時の膨らみと凹みのバランスが重要になります。

従って、当院ではこれらの事を踏まえた上で患者さんと相談しながら数回に分けて少しずつ注入し、
ベストの状態に近づけていく様にしています。

脂肪注入は自家組織なので最も安全ですが、一般的に生着率が50％位とされているので、
残った窪みが気になる様なら追加注入を行う場合もあります。

次に「瞼のゆるみや周りの膨らみを取る」という方法です。弛みや膨らみ等の余分な部分を切除し、
縫い縮める手術になります。部分麻酔の日帰り手術です。
（詳しくは*にーにゃＷＥＢ「目の下のタルミ・膨らみ～その１～」をチェック！）

取／では、色素沈着が原因の場合はどの様な治療法なのでしょうか？

原／化粧品かぶれ、内出血後、紫外線等が原因によるものが多い目の周りの色素沈着ですが、目の周りは目に近く皮フが薄い部分ですので
ピーリングやレーザーでは無く、外用薬や内服薬による治療法が主になります。

シミ取りの場合でも使用するハイドロキノンとトレチノインという２種類のクリームを毎日(化粧時に)肌に塗布して貰います。
また薬物療法としてビタミンCやトラネキサム酸の内服も併用して貰います。直ぐに効果が出ると言う訳ではありませんが、数ヵ月後に徐々に結果が出てきます。

取／なるほど。では、治療後また黒ずんでくるのを防ぐ為、または今後この様な事に悩まない為に
自分達で出来る予防策はありますか？

原／はい。
(1)紫外線対策をしっかりする事
(2)肌を健康に保つ緑黄色野菜をしっかりと摂る事
(3)嗜好品特に肌に悪いタバコを控えめにする事
(4)寝不足や間食等の不摂生を減らしキチンとした生活習慣を心掛ける事
(5)ストレスを貯めない事

こう言った事を気をつけて頂ければ良いかと思います。

取／日頃からの心掛けが大事ですね！今回も有難うございました。

（原口クリニックの場合）

●コラーゲン(Zyderm-I(0.1ml)…5,250円
●ヒアルロン酸(0.1ml)…10,500円

※初診料は1,050円です。