おしるしと前駆陣痛と満潮

おしるしと前駆陣痛と満潮

 名前も決まって漢字も大吉画数で揃え、37週(いつ産まれても良い状態)に突入。後はなっちゃん(お腹の子)待ちです。なのですが、一つ気になる事が。ここ数日、酷く便秘である事。苦しいのは勿論、出産前に全部出しておかないと不安です。前回の出産で痛感しましたが、産まれる数時間前の前駆陣痛(本格的な陣痛の前にくる、間隔が空いた腹部の痛み)時に「排便なのか陣痛なのか」分からなくなる感覚に襲われ、安心して気張れなかったのです。助産師さんは「出ても恥ずかしい事ではないから気にせず安心して」と笑顔で言ってくれるのですが、いくら何でもそれは避けたい!結局出たのは坊だけだったので良かったけど(笑)。


 そんな日の午前1時、腸が蠕動運動を始めようとしていたのでトイレへ行くも、待てど暮らせど出る気配がありません。しばらく佇んでいると…周期的な痛みが下腹部を襲ってきました。
「…何、この痛み」。
便意かと思ったのですが、なかなか来ません。しかし、確実に、周期的な痛みが下腹部を襲います。
「も、もしやこれは陣痛?」
3年前に味わった、あの恐ろしい感覚が甦ってきました。
「うっそ!もう!?い、痛いっ!!うぉぉぉぉっ!!!」
夜中一人、トイレの中で脂汗を流している私。
「陣痛だとしても、いやだ、便は出しておきたいッ!このままで出産は嫌だ~!!!」そう思いながら引いては寄せてくる波のような痛みが襲います。
「ぬおぉぉぉっ!!!」
 ・
 ・
 ・
スルッ。
便秘解消。同時に「まぢ焦った!うん●でまぢよかった!!そして出てよかった!!!」心底そう思いました。
 ここ数日、食生活を「野菜メイン」に変えた為、それ迄排出されていなかった腸内の様々が根こそぎ出たというようなブツでした。(そんな事書くなっちゅうねん )
 しかしあの「痛みの波」は何だったんだろう。本気で陣痛かよ!?と焦りました。
 そうこうしていた数日後の朝、とうとう来ました。子宮口が柔らかくなって、入り口の粘膜?がはがれ落ちる事で出現するという出産のプレサイン、「おしるし」です。
 前回は「ゴム」のような形態だったので「なんかいな、これ。違うよねぇ」とあっさり見落とし、数日後の夜中に破水、前駆陣痛へと駆け足でした。しかし、同じ失敗は繰り返しませんよ!今回は、経産婦の友人らが言ってた「茶褐色のおりもの」です。って事は、いよいよ近日中に前駆陣痛が来るはず。
 「ようやく!待ってました!!」という気持ちと、「またあの長き苦しみが…」という気持ちが入り交じり、複雑な心身状態です。
 前回同様、その時が来る迄仕事をする予定でいたので、丁度当番だったブログを夜中に書いていました。「今日おしるし来たけど事務所に行くよ。でもみんな心配しないで。事務所で産んだりする事はないから(笑)陣痛始まったらぼちぼち帰ります」なんて書いていました。が、まさかその7時間後に陣痛が来るとは、私を始め誰一人思ってもみませんでした。
 翌朝8時20分頃に目が覚め、朝ご飯を作っていたその時。「…む。何か下腹部に痛みが。これは前駆陣痛?」時計を見ると8時31分。一瞬感じただけだったので、そのまま続けていました。それから約1時間後、再び痛みが。「もしかして、いよいよ?」。
 177と新聞で「本日の満潮」を調べると9時59分と21時31分。『午前は時間的にありえんから、21時31分…。12時間後!?うわ、先長っ。でも前の20時間よりは短いかぁ。頑張らねば』。と前回の痛みと苦しみの記憶がリアルに甦ってきて、ちょっとビビりつつも助産師さんに連絡をし、状況を報告して指示を仰ぎ、オットやババは部屋や必要なものの準備をし、私は特集原稿の確認等の仕事があったのでそれを波の合間にこなしながら、前駆陣痛が来る度に時間を書き記して、と過ごしていました。
  
(*にーにゃ編集長jeek)

2007/10/01