maybe、助産院で出産する。

3月初旬、*にーにゃスタッフ「maybe」に男の子が誕生しました。
本人は自宅出産を希望していましたが家族の反対があり、断念。
それでも根気よく説得し、「助産院での出産」にこぎつけた”根性の女、maybe”なのでした。
自宅出産も助産院も自然分娩。是非、皆さんの出産スタイルの一つとしてご参考下さい。


■出産まで、19時間半
無事助産院を退院し、実家でのんびりしているmaybeです♪
さて、私の出産記録は15時に破水してから陣痛が5分間隔になるまでが11時間半位。
それから、助産院で約9時間の長丁場でした。
最初はなかなか陣痛の間隔が縮まらず、ひたすら急に来る陣痛に備えてビクビクと過ごす。それでもなかなか進まないので旦那にドライブに1時間ほど連れてって貰う。正直この時には腰がものすごく痛くて、ドライブの振動やら何やらがとても辛かった…。

でも、頑張って耐えた甲斐があって陣痛の間隔が急に狭まって痛みも増加。家に戻ってからは、大きなアンパンマンのぬいぐるみの首をめいっぱい締めながら、ただひたすら耐える耐える耐える。
その光景を見ながら妹が一言「アンパンマンが悲惨だよ、可哀想…」と言っていたけど、私はそれどころじゃなかったなぁ。
0時半ごろになって10分間隔になったので助産院に電話。
私にしては限界だったのに「それなら5分間隔になったら電話ください」とあっさり切られる…(T_T)
そしてまたアンパンマンをぐにゃぐにゃにしつつ耐える。
1時半に5分間隔が続いたので再度tel。
「それじゃ、来てください」との事。ひとまずホッ。

■痛みを堪えつつ助産院へ
移動中、「車で産まれるんじゃ!?」と思ってました(苦笑)。
しかーし、甘かった。
産まれたのは何とその9時間後…。何度「もう無理ー!!」「まだーーーー?!?!?!?」と叫んだことか。正直、自分がそんなに堪え性がないものかとびっくりしました(^^;)
クッションや、旦那の手や足にしがみつき、「あーーー!!うーーーーー!!!あーーーー!ぁあー!!!!!!!!!」と叫びつづけるしかなかった数時間。途中、見えてきた坊やの頭を鏡越しに見せてもらったり、触らせてもらった時には気力を回復できるんだけど、それからがまた長い。
その日の満潮が朝の8時半だったので、それ迄と信じて頑張っていたのに8時半になってもいっこうに出てくる気配ナシ。
妹が「あとどのくらいかかりますか?」と聞いたとき、「午前中には終わらせたいねぇ」との返事を聞いた時は気が遠くなりそうでした。
明け方になると周りの皆がふとコックリコックリし始めていて(私に申し訳なさそうに〈笑〉)私も陣痛の合間にふと眠気が襲ってきて寝そうになるけど、すぐ来る陣痛に起こされるのを繰り返してました。
「薬と思って食べて」と玄米の小さな俵おにぎりを3個わたされ、何とか食べたものの、1個目で「おえぇぇ~」と吐いてしまい、やっぱり断念。
母は、そんな私を見て心配のあまり、自分まで腰やらお腹やらが痛くなって擬似陣痛状態に。そんな母を見て逆に私が心配になったりなんて事も(笑)。

■その瞬間、苦痛が吹っ飛ぶ
そして10時頃、ようやく「そろそろラストスパート」と旦那に支えてもらって両手をそれぞれ母と妹に握ってもらって4人で呼吸を揃えて「はっはっはっ」(このときの私は野獣化していたと後に妹が言っていました)で、するっと産まれてきた我が子。
その瞬間、全てが吹っ飛んだのを覚えています。
羊膜をめくって一瞬「おぎゃっ!」と泣いた後、だっこされてすぐ落ち着いたようにコテンと身体を預けてきた小さな小さな赤ちゃん。まだ羊水で濡れていてしわしわで真っ赤で。そんな赤ちゃんと私を見守ってくれている家族。そんな状況に、何ともいえない気持ちが広がって思わず涙が…。
そして、胎盤が出てきてしばらくしてから旦那がちょっと緊張した面持ちでへその緒を切断。その時も感無量。旦那と胎盤に感謝しました。
それから約2時間、赤ちゃんにおっぱいをあげたりしながらその部屋で家族だけで過ごしました。そして落ち着いた頃に体重や身長を計るためにしばし赤ちゃんと離ればなれに。
(といっても見えるところだったから、視界からいなくなることはなかったです。)
それからは4日間、お風呂の時以外は同じベットの上で過ごしました。

出産って、こんなにも幸せなものなんだと実感しました。
家族みんなとこうして赤ちゃんを迎えられたことを本当にありがたく思います。
自然出産を選んで良かった♪(maybe)

追記:初産で『自然出産』という選択肢を私に教えてくれたBOSSには本当に感謝しています。家族に反対されていて凹んだときも励ましてもらい、こうして実現できました。本当に本当に、ありがとうございましたm(_ _)m

2008/04/07